トップメッセージ

 皆さま方には、平素より〈ひろぎんグループ〉に対し、ご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。現在の当社グループを取り巻く経営環境は、国内の人口減少・高齢化による収益環境の悪化や異業種参入による競争の激化など、厳しい環境が継続しております。

 一方で、足元の社会環境に目を向けますと、新型コロナウイルス感染症の拡大を契機とした企業や人々の価値観及び生活様式の大きな変化に加え、各地で豪雨災害が発生するなど、大規模な自然災害が頻発しており、気候変動問題が顕在化しております。このことから、感染拡大への対応と並行して、気候変動問題への対処が社会における喫緊の課題となっております。

 このような状況下、当社グループでは、地域社会・お客さまの課題解決に向け、以下の取組みを進めてまいります。

  1. コロナ禍を受けた地域社会・お客さまの本業支援など金融をベースとした取組みの強化
     新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中ではありますが、当社グループは、社会機能の維持に不可欠な金融インフラとして、グループ各社の金融サービスの提供やコンサルティング機能のさらなる発揮による本業支援を通じて、地域社会・お客さまを支援し、その発展に向け、社会的使命を果たしてまいります。
  2. コア業務の深化と業務領域の拡大
     2020年10月の持株会社体制移行後、地域社会・お客さまの課題やニーズに対する幅広いソリューションの提供に向け、グループストラクチャーの高度化を進めてまいりました。
     今後は、事業性評価や世帯の資産管理などにより把握したお客さまの課題やニーズに対し、金融ソリューションに加え、外部とのアライアンスを含めた各社の非金融ソリューションの提供を通じて、地域社会・お客さまの豊かな未来に向けて、事業や生活をトータルサポートしてまいります。
     また、デジタルトランスフォーメーション(DX)やカーボンニュートラルに向けた取組みが急務となる中、当社グループでは、地域のDXやIT化支援とお取引先企業の環境配慮型経営に向けた取組支援を通じて、地域の持続的な成長に貢献してまいります。
  3. 経営基盤の確立
     当社グループは、金融インフラとしての機能を果たし、地域社会・お客さまの課題解決に資する積極的なリスクテイクを可能とする強固な財務基盤の構築に向け、抜本的な業務プロセスの見直しや業務のデジタル化を通じた生産性の向上を実現してまいります。加えて、グループ一体での与信管理、システムリスク管理など、内部管理態勢の高度化を図ってまいります。
     また、気候変動によって発生する自然災害が地域経済および当社グループにとっての大きなリスクとなっていることを踏まえ、当該リスクが当社グループの事業・財務内容に与える影響を把握・分析するとともに、グループ内におけるカーボンニュートラルへの取組強化を進めてまいります。

 こうした取組みを通じて、当社グループの持続的成長を実現するとともに、金融は勿論、非金融分野を含めたあらゆるニーズにお応えできる〈地域総合サービスグループ〉として、ステークホルダーの未来をひろげていきたいと考えております。
 今後とも、より一層のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

株式会社ひろぎんホールディングス
代表取締役社長